チケット争奪戦

2005年2月28日
3月30日のバーレーン戦。この試合がこの最終予選の結果を
占う上で最も重要な試合になることは
間違いないであろう。
そのチケットが今「Crazy price」と言える値を付けている。
自分達もかなり苦戦しており、現地で観戦できるかどうか
分からない状態だ。

この熱はサッカー熱の盛り上がりとは別の「弊害」を
引き起こしている気がしてならない。
チケットを手にすることの出来る人は一部の運を持った人になるであろう。
これによって、スタジアムの雰囲気作りにおける
障害が出ることは想像に難くない。

W杯トルコ戦を例に挙げれば、雨の中の試合と言うことで
屋根のない席には空席が溢れ、ホームとは言えない
「お祭り」
の雰囲気が会場を支配した。
サッカーにおいて会場の雰囲気は試合の大勢においても
欠かすことの出来ない重要なファクターを占めることは
既に言うまでもないことである。
先の北朝鮮戦もマスコミの過剰な報道によりありえない
物々しい雰囲気の中で行われ、スタジアムの雰囲気も
おかしなものとなってしまっていた。
北朝鮮がボールを持つだけで場面を考えず沸き起こるブーイング。
日本がボールを奪取すると沸きあがる歓声。
この声に俺は首をかしげていた。

「まるでW杯の韓国サポのようだ」。

闇雲に相手にブーイングをすればホームの雰囲気が出来るわけではない。
ブーイングにはするべき場面とするべきでない場面が存在する。
いたずらに騒ぎ立て、お祭りのように盛り上がることがサポーターの勤めなのか。
これはこの試合一試合だけの問題ではなく、日本における
サッカー文化の育成にすら関わる問題だ。
いくら代表が強化され、欧州の列強と渡り合える力をつけても
我々サポーターが進化を見せず、このような雰囲気を作っているようでは
日本に真のサッカー文化が芽生えることは叶わない。

現状「サッカーの試合におけるサポーターの位置づけ」
を理解しているとはとても思えない「ただのお祭り好き」の観客が
あまりに多すぎるように感じる。
スタジアムは戦場、そして俺達はピッチ上の選手と共に闘っている
選手なのだということを理解して欲しい。
それが出来ないならどこか他のところに行け、戦争の邪魔だ。
と言いたい。

このチケットの過剰需要によって自分達がスタジアムで観戦できない、
と言うこと以上に俺はこのようなことが原因で
「雰囲気作りが出来なくなること」に危惧を感じている。
チケット販売のシステムの拙さもこの一因であろう。
「もっとたくさんの人に観戦をしてもらいたい」という理念で
このシステムに変わって以来、この理念の利点よりも
チケット転売への脆さの露呈、それによる価格の高騰、雰囲気作りへの障害
と言った欠点が目立つ結果になっている気がしてならない。

フットボールを愛し、そして日本代表のドイツ行きを願って
止まない一サポとして

「観客席のヌルさ」
「チケット販売システムによる弊害」

の問題を訴えたいと思う。

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