そう思うのは俺だけだろうか？
何かがずれている。
複数の歯車がかみ合った結果のそれではなくなっているように思う。


確かに向かっている方向は夢見ていたそれかもしれない。
ただ・・・それは誰の力によるものなんだろう？
俺の力ではない。それだけは判っている。



いつからだろうか。
分からなくなっていた。
ふと気づけば「自分の進むべき道はどれだったんだろう？」って迷っている。




「力に翻弄され　意志と手足で動けなきゃ　屈辱と後悔しか残らない」
って押尾さんが言っていた。



おんぶにだっこで操られて闘うなんて、面白くも、気持ち良くも何ともない。
力になんてなりやしねぇ。
それなら辞めちまったほうがなんぼか良い。
つまらねぇったらありゃしねぇ。


ちょっと戻ろう。
後ろを振り返ろう。純粋に闘っていた頃に。
純度の高い戦闘意欲を掻き立て直そう。



小難しいことは一回捨てよう。
外的要因なんてどうでもいい。もし戻れないならそれまでのことだ。
最初に戻るだけ。



それでも、別にいいや。
俺はこのクラブを愛しているから、闘いたいから。
元を辿ればただそれだけの純粋な理由で、俺はあの場に立っていたんだから。