手のひら返し
2006年10月19日一つの結論に話を持っていくために話をする時。
どのような組み立てをするだろうか。
まず考えてもらいたい。
おそらくは結論を論理的に立証する為に必要なソース、
文脈、流れ等を素材としてストックし、それを筋道立てて
並べてやればいい。
結論に対して反対、矛盾が生じる事に関しては論拠を持って
結論を正とする補足を入れる。
多数の人はこう考えるだろう。
反対の事や枝論には触れないのが所謂マスコミの手法。
1つのことをあたかも正とする為に障害となる理論は無かったことにする。
一個人の話ならばそれでもいいだろう。
しかしマスメディアはなまじ影響力が強すぎる。
その「正」とした結論を軸に世間は動く。
世論もそうなる。やがて世の中の「正」はマスメディアが「正」とした
結論を指すようになり、他の論理は「否」となる。
例えその「正」が真実において「否」であったとしてもだ。
ディープインパクト。
競馬を知らない人でも知っている名前だろう。
彼に薬物使用疑惑が持ち上がった。
先日の凱旋門賞後の検査でフランスで禁止されている薬物が検出されたそうだ。
噛み砕いて言えば喘息の薬の一種。喘息の人がやっている
スプレー式の吸入器みたいなもの、と考えてもらってそう遠いものではない。
マスメディアは一斉にこのニュースを報道した。
「ディープインパクト、フランスで不正薬物使用」。
内容はこうだ。
『禁止薬物は通知されていたはず。
関係者には事情徴収済み。
フランス人医師が処方。レース前にはやめるように通告も
陣営が従わなかった』
このような報道で彼にイカサマ師の衣を着せた。
今までの英雄扱いの報道が無かったかのように。
ディープがそんなことするはずがない、何かの間違いだ。
などと擁護するつもりはさらさらない。
使ってるんだろうさ。検出されたって事は。
断っておくが、本文で真実を解明しようとは
俺はさらさら思っては居ない。本文の趣旨はそこにはない。
解明するにはあまりに情報が不足しすぎているから。
今回対象となった薬物は馬用のものが日本では
流通していないため、禁止されていない。
日本では検出実績が無いから、とJRAは言うが
禁止薬物に指定していないので検査対象にしていない可能性だってある。
気管支拡張剤自体は日本でも馬に対して投与している例は山ほどあるそうだ。
ディープが喉鳴り(人間で言う喘息に近い病気)を患っていた可能性だってある。
世界的に合法の気管支拡張剤を今までは使っていたが、
今回の病状がひどかった為今回だけ薬を切り替えて
検査にひっかかった可能性だってある。
調教師側は禁止だと知っており、反応が出ない範囲で投与を止めようとしたが
その潜伏期間を見誤った可能性だってある。
ストレートにドーピング目的で投与し、利尿剤等で
発覚をもみ消そうとした可能性だってある。
ぱっと見ただけでもこれだけの枝論が存在する。
それを考慮せずに「ドーピングをした。だからディープはイカサマ師」
と決め付けるのにはあまりに安直で、短絡的で、幼稚な理論ではないだろうか。
それこそディープと関係者に失礼千万。にわかと何の変わりもない。
確かに先に挙げた理論には確証は無い。憶測の域を出ないかも知れない。
しかし決め付ける前に調べる価値だけはあるのではないか。
まして影響力の強いマスメディアなのだからそれをするのは当然。
しかしその幼稚を垂れ流しているのが今のマスメディア。
これらを考慮せずにただただマスメディアの発信する情報を
鵜呑みにしていては真実が見えなくなる。
ウェブという今までに類を見ないほどの強大なマスメディアが一般化した昨今、
溢れるほど発信されている情報の中から自ら情報を拾い集め、
組み立てをし、真実を知る能力が益々重要になってきているのは言うまでもない。
所謂「メディアリテラシー」というものだ。
何も専門的な用語じゃない。俺が新聞学科だから知っているものでもない。
俺がこれを知ったのは中学校の家庭科の時間。
コンササポの皆様は先の徳島戦での報道を、
代表サポの皆様はジーコ時代のスターシステム報道を、
競馬バカの皆様は三冠制覇のころのディープフィーバーの報道を
思い返して欲しい。
あれらを見てどう思いましたか?こう思いませんでしたか?
「馬鹿げてるなー。頭に来るなー。適当言ってるなー。
本当はこういう事情があってこうだからこの情報は間違えてるよなぁ。」
っていうその結論。それがメディアリテラシー。
何故そう思えたかと言うと、その問題に対する知識があるから。
知識があればマスメディアの「正」に対して自信を持って「真実」を
ぶつけることが出来るはず。
マスメディアが結論付けたことは決して全てが「正しい情報」ではない。
真実はマスメディアが発信した情報を自らで組み立てた先にある。
どのような組み立てをするだろうか。
まず考えてもらいたい。
おそらくは結論を論理的に立証する為に必要なソース、
文脈、流れ等を素材としてストックし、それを筋道立てて
並べてやればいい。
結論に対して反対、矛盾が生じる事に関しては論拠を持って
結論を正とする補足を入れる。
多数の人はこう考えるだろう。
反対の事や枝論には触れないのが所謂マスコミの手法。
1つのことをあたかも正とする為に障害となる理論は無かったことにする。
一個人の話ならばそれでもいいだろう。
しかしマスメディアはなまじ影響力が強すぎる。
その「正」とした結論を軸に世間は動く。
世論もそうなる。やがて世の中の「正」はマスメディアが「正」とした
結論を指すようになり、他の論理は「否」となる。
例えその「正」が真実において「否」であったとしてもだ。
ディープインパクト。
競馬を知らない人でも知っている名前だろう。
彼に薬物使用疑惑が持ち上がった。
先日の凱旋門賞後の検査でフランスで禁止されている薬物が検出されたそうだ。
噛み砕いて言えば喘息の薬の一種。喘息の人がやっている
スプレー式の吸入器みたいなもの、と考えてもらってそう遠いものではない。
マスメディアは一斉にこのニュースを報道した。
「ディープインパクト、フランスで不正薬物使用」。
内容はこうだ。
『禁止薬物は通知されていたはず。
関係者には事情徴収済み。
フランス人医師が処方。レース前にはやめるように通告も
陣営が従わなかった』
このような報道で彼にイカサマ師の衣を着せた。
今までの英雄扱いの報道が無かったかのように。
ディープがそんなことするはずがない、何かの間違いだ。
などと擁護するつもりはさらさらない。
使ってるんだろうさ。検出されたって事は。
断っておくが、本文で真実を解明しようとは
俺はさらさら思っては居ない。本文の趣旨はそこにはない。
解明するにはあまりに情報が不足しすぎているから。
今回対象となった薬物は馬用のものが日本では
流通していないため、禁止されていない。
日本では検出実績が無いから、とJRAは言うが
禁止薬物に指定していないので検査対象にしていない可能性だってある。
気管支拡張剤自体は日本でも馬に対して投与している例は山ほどあるそうだ。
ディープが喉鳴り(人間で言う喘息に近い病気)を患っていた可能性だってある。
世界的に合法の気管支拡張剤を今までは使っていたが、
今回の病状がひどかった為今回だけ薬を切り替えて
検査にひっかかった可能性だってある。
調教師側は禁止だと知っており、反応が出ない範囲で投与を止めようとしたが
その潜伏期間を見誤った可能性だってある。
ストレートにドーピング目的で投与し、利尿剤等で
発覚をもみ消そうとした可能性だってある。
ぱっと見ただけでもこれだけの枝論が存在する。
それを考慮せずに「ドーピングをした。だからディープはイカサマ師」
と決め付けるのにはあまりに安直で、短絡的で、幼稚な理論ではないだろうか。
それこそディープと関係者に失礼千万。にわかと何の変わりもない。
確かに先に挙げた理論には確証は無い。憶測の域を出ないかも知れない。
しかし決め付ける前に調べる価値だけはあるのではないか。
まして影響力の強いマスメディアなのだからそれをするのは当然。
しかしその幼稚を垂れ流しているのが今のマスメディア。
これらを考慮せずにただただマスメディアの発信する情報を
鵜呑みにしていては真実が見えなくなる。
ウェブという今までに類を見ないほどの強大なマスメディアが一般化した昨今、
溢れるほど発信されている情報の中から自ら情報を拾い集め、
組み立てをし、真実を知る能力が益々重要になってきているのは言うまでもない。
所謂「メディアリテラシー」というものだ。
何も専門的な用語じゃない。俺が新聞学科だから知っているものでもない。
俺がこれを知ったのは中学校の家庭科の時間。
コンササポの皆様は先の徳島戦での報道を、
代表サポの皆様はジーコ時代のスターシステム報道を、
競馬バカの皆様は三冠制覇のころのディープフィーバーの報道を
思い返して欲しい。
あれらを見てどう思いましたか?こう思いませんでしたか?
「馬鹿げてるなー。頭に来るなー。適当言ってるなー。
本当はこういう事情があってこうだからこの情報は間違えてるよなぁ。」
っていうその結論。それがメディアリテラシー。
何故そう思えたかと言うと、その問題に対する知識があるから。
知識があればマスメディアの「正」に対して自信を持って「真実」を
ぶつけることが出来るはず。
マスメディアが結論付けたことは決して全てが「正しい情報」ではない。
真実はマスメディアが発信した情報を自らで組み立てた先にある。
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